現在、日本で行われているインフルエンザの予防接種に使用するインフル
エンザHAワクチンについては、平成12年4月に中央薬事審議会において最近
の研究成果を踏まえ、接種回数の見直しにつき審議が行われた結果、平成12
年7月から薬事法上の用法・用量が以下のようになりました。
年齢群 接種用量・方法 接種間隔・回数
13歳以上 0.5mlを皮下 1回又はおよそ1〜4週間の間隔をおいて2回接種
6歳〜13歳未満 0.3mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1歳〜6歳未満 0.2mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1歳未満 0.1mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
また、65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種に
よる免疫の強化に関する効果についての評価は定まっていませんので、現在は
1回接種が推奨されています。これは、厚生科学研究費による研究「インフル
エンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(ひとし)(国立
療養所三重病院))」において、高齢者(65歳以上)に対するインフルエン
ザワクチン1回接種法による有効性の評価を行った結果、接種を行った後の抗
体価の上昇は良好であり、重症化は十分に阻止する事が可能であったという報
告に基づいています。